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キャンピオン Never Weather-beaten Sail [キャンピオン 1567-1620]

トマス・キャンピオン(1567–1620)は、イギリスの作曲家・詩人です。

この曲は、「宗教的及び道徳的歌曲集」と副題のついた「歌曲集第1巻」(1613年)の中のリュートソングで「どんな嵐に遭った船も」という訳がついてます。




【訳】
古びたる帆が
岸を恋うてなびくにも
疲れし順礼の足が
安き眠りを思うにも
まさりて病めるわが魂は
わが胸より飛び去らんとす
やさしき主よ、いそぎ来たりて
わが魂を憩わしめたまえ

天上たかき楽園の
よろこびは絶えず花咲く
老齢も耳を聾するなく
目にかかる霞もあらず
栄光は日の輝きにまさり
祝福されし者のみその光を見る
いとやさしき主よ、いそぎ来たりて
わが魂を伴いたまえ


※一人で多重録音しました。
4声(ソプラノ、アルト、テノール、バス)を歌って重ねています。
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コメント 5

nii

はじめまして。
今、キャンピオンのこの曲を私の所属する合唱団で採りあげております。
こちらに掲載されている訳は、Promusica様が訳されたものでしょうか?
素晴らしい訳なので、参考にさせていただいております。

キャンピオン以外にも興味深い曲が多く掲載されているようですので、
これからも参考にさせていただきたいと思っております。
by nii (2011-07-10 10:19) 

Promusica

nii さんコメントありがとうございます。

合唱をされている方に聞いていただけるような演奏ではありませんが、うれしいです。

キャンピオンはこれしか知りませんが、とても好きな曲です。
以前プロ・カンティオーネ・アンティカのLPで聞きその雰囲気を出したかったのですがなかなか難しいです。

訳は、そのLP添付のもので、「桑原信」訳となっています。

発売中のCDでは
「アルス・ブリタニカ~オールド・ホール写本、マドリガル、リュート歌曲 プロ・カンティオーネ・アンティクヮ」だと思いますが、訳が付いているかはわかりません。

それではキャンピオン楽しんで下さい。
そしてこのサイトも引き続きよろしくお願いします。


追伸
参考までに、私のネットの友人が、別の作曲家ですが、同じ歌詞を自身で訳されています。

http://ameblo.jp/vocalocloudia/entry-10477855670.html

by Promusica (2011-07-10 14:00) 

nii

詳しい情報をありがとうございます。
他サイトもご紹介いただきまして、とても参考になりました。

私もこちらに掲載されているような曲をどんどん歌いたいのですが、
私の所属する団では力及ばずなかなかそうはいかないところです。

一人でこれだけ歌われているとはすごいですね。
私は女声で、さすがにバスパートの声は出ませんので、
ソプラノまでカバーできる男声がうらやましいです。
全パート歌ってみると、さらにその曲の楽しみ方が深まりそうですね。

これからもさらに曲が増えていくことを期待しています。

by nii (2011-07-11 19:29) 

drop-d-tune

はじめまして。
リュート奏者つのだたかしさんのCD『時どき静かに』の中に「岸辺に向かう老船のように」という非常に可憐なリュートのソロ曲が入っています。
私の愛してやまない曲で、永年原題を知りたかったのですが、このページにたどりつき、曲を拝聴し、訳文を拝見して、疑問が解けました。
ありがとうございます!
合唱と、リュートのソロと、ずいぶん感じが違うものですね。
でも、可憐で高貴なこの曲の魅力はどちらにも溢れていますね。
by drop-d-tune (2012-02-11 10:51) 

Promusica

drop-d-tuneさん
聞いてくださりありがとうございます。

私にとっても大好きな曲で、録音が気に入らす何度か録音し直したほどです。(再録音はあまり行っていません)
宗教的な・・・と副題がついていますが、音楽、歌詞とも純粋に賛美歌だといって過言はないと思います。
哀愁がただよう中に一筋の希望の光をみるような、そしてなにか懐かしい
気持ちにさせる音楽です。
ほんといい曲です。演奏がついて行けてないのが残念ですが(笑)
by Promusica (2012-02-11 11:48) 

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