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瀧廉太郎 憾 (うらみ) [瀧廉太郎 1879-1903]

瀧廉太郎の絶筆。
彼の2曲のピアノ曲のうちの1曲です。
亡くなる4ヶ月前に作曲されたものです。


※ピアノはMIDI打ち込み。

     ~瀧廉太郎のそのほかの曲はこちらへ~

【追記】2010.10.24
ピアノ音源を変更しました。(Steinberg HALion ONE→Steinberg The Grand 3に変更)


2010/4/29-7/1制作
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瀧廉太郎 組歌「四季」より 納涼 [瀧廉太郎 1879-1903]

瀧廉太郎が明治33年(1900年)11月に出版した組歌「四季」の4曲の中の夏の曲です。
春はご存じ♪春のうららの隅田川~♪の「花」、秋が「月」、冬が「雪」です。

     ~瀧廉太郎のそのほかの曲はこちらへ~

曲: 瀧 廉太郎
詩: 東 くめ



この合唱曲集の序文には、作曲当時20歳の廉太郎の情熱、希望が感じられます。
(一部漢字を書き換えています)
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siki.gif近来音楽は、著しき進歩、発達をなし、歌曲の作、世に表われたるもの少しとせず。
しかれども、これら多くは通常音楽の普及伝播を旨とせる学校唱歌にして、これより程度の高きものは極めて少し。
そのやや高尚なるものに至りては、皆西洋の歌曲を採り、これが歌詞に代うるに我歌詞をもってし、単に字句を割当つるに止まるがゆえに、多くは原曲の妙味をそこなうに至る。
中にはすこぶるその原曲の声調に合えるものなきにしもあらずと言えども、素より変則の仕方なれば、これをもって完美したりと称し難き事は何人も承知する所なり。
余はあえて其欠を補なうの任に当たるに足らずと言えども、常にこの事を遺憾とするがゆえに、これまで研究せし結果、すなわち我歌詞に基きて作曲したるものの内、2,3を公にし、もってこの道に資する所あらんとす。
さいわいに先輩識者の是正をたまわるあらば、余の幸栄これに過ぎざるなり。

明治33年8月 瀧廉太郎
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翌年3月、荒城の月、箱根八里の出版、4月にドイツ留学に出発。
そして「四季」出版からわずか2年半後、明治36年(1903年)6月29日 23歳で亡くなります。





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納涼 作歌 東くめ

ひるまのあつさの なごり見せて
ほのほぞもへたつ ゆふべの雲に
くれなゐそめなす 入日(いるひ)のかげ
波間に落つるや 沖もくれぬ
やけたるまさご路 いつかひえて
しほかぜ涼しく 渡る磯を

ものすそかゝげて ひとり行けば
よせ来るしらなみ 足をおそふ
すゞみに来しかひ ありそ海の
波にも戯れ 月にうたひ
更け行く夜さへ わすれはてゝ
遊ぶもたのしや 夏のうみべ
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※一人で3回歌って多重録音しています。ピアノはMIDI打ち込み、音源は"HAlion One"使用。
2010/6/26録音
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